■vol.80 連動性(オートマチズム)に通じる親和性
サッカー日本代表監督だったトルシエやオシムの口にした言葉の中に
「オートマチズム(連動性)」というものがあります。
連動性とは、”味方の動きに合わせて無意識に体が動いて起こる連続的な連係”のことですが、
これはサッカー以上にフットサルで重要な意味を持ちます。
フットサルはそのプレー環境が持つ特性から
ボールを受ける立場のプレーヤーが動きを止めるとマークされやすくパスコースはなくなります。
よって攻撃する立場でパスを繋ぐためには、ボールを持たないプレーヤーが
如何にスペースやパスコースを作るために動けるかが問われることになりますが、
もちろん個々が我武者羅に動いてよいわけではありません。
「連動性」という言葉が示す基本は連係であり”パスが繋がる”状態です。
意識的に作らなければスペースの発生しないフットサルでパスを繋げるには
常に変化する状況に合わせ、プレーヤー自身が「自分の役割」を見いだせなければなりません。
そしてそれはボール位置、敵の動き以前に”味方の行動”との兼ね合いがとても重要です。
なぜなら如何に個としての身体能力や技術に優れ”やれること”の多いプレーヤーであっても
自分本位に行動を決めてはチームとしての守備や攻撃において
他の味方と位置・動き・役割が重なってしまったり、
自分が望む形でボールを受けたいあまり一定のポジションを占有し
味方の移動やスペースの発生を妨げるなどして
直接的な被害を受ける味方に留まらず”チーム”としてのプレーを殺してしまうためです。
A:「CがDへのパスを通すにはDFをひきつける囮が必要だ。オレがサイドへ開こう」
B:「これ以上CがキープすればDFが前に出てプレスを受ける。
オレが下がってパスコースを確保しよう」
C:「Bがフォローしようとしている。
前方へのパスの機会を窺いつつ逆へ移動しBが動けるスペースを作ろう」
D:「パスコースが開いた。
DFを背負っているがBが退いた後のスペースへ移動しながらパスがもらえる」
A:「Dにパスが通った。シュートパスに備えて逆サイドのオレはファーポストへ詰めよう」
B:「Dはコーナーへ追い詰められる可能性がある。近いオレが後方へフォローに入ろう」
C:「Dはコーナーへ流れていくがヒールで中央に落とすかもしれない。
Bがフォロー役で最後尾にいるならオレが中央へ駆け上がろう」
このようにプレーにおける連動性とは、すなわち「意思疎通の連鎖」です。
顔を上げ、味方の”今”に向き合い、
味方の”意思”を読み取って”自分にできること”を探し行動する、
この姿勢は普段のチーム活動に通じるものがあります。
自分からこの意義を理解し、普段からチームの歯車としての役割を探せない者、
仲間の声に耳を傾けられない者にピッチで仲間が発する「心の声」が
聞こえるはずもないのです。
意志の疎通=目には見えない絆は日々仲間との接点を絶やさぬ努力の上に成り立ち、
その間で育む”信頼”の大きさに比例します。
フットサルのプレーにおける「連動性」はチームの「親和性」に相関すると言ってよいでしょう。
◎詳しくは >> フットサル情報サイト 『 フットサルフリークス 』 [ 過去記事ランキング ]
「オートマチズム(連動性)」というものがあります。
連動性とは、”味方の動きに合わせて無意識に体が動いて起こる連続的な連係”のことですが、
これはサッカー以上にフットサルで重要な意味を持ちます。
フットサルはそのプレー環境が持つ特性から
ボールを受ける立場のプレーヤーが動きを止めるとマークされやすくパスコースはなくなります。
よって攻撃する立場でパスを繋ぐためには、ボールを持たないプレーヤーが
如何にスペースやパスコースを作るために動けるかが問われることになりますが、
もちろん個々が我武者羅に動いてよいわけではありません。
「連動性」という言葉が示す基本は連係であり”パスが繋がる”状態です。
意識的に作らなければスペースの発生しないフットサルでパスを繋げるには
常に変化する状況に合わせ、プレーヤー自身が「自分の役割」を見いだせなければなりません。
そしてそれはボール位置、敵の動き以前に”味方の行動”との兼ね合いがとても重要です。
なぜなら如何に個としての身体能力や技術に優れ”やれること”の多いプレーヤーであっても
自分本位に行動を決めてはチームとしての守備や攻撃において
他の味方と位置・動き・役割が重なってしまったり、
自分が望む形でボールを受けたいあまり一定のポジションを占有し
味方の移動やスペースの発生を妨げるなどして
直接的な被害を受ける味方に留まらず”チーム”としてのプレーを殺してしまうためです。
A:「CがDへのパスを通すにはDFをひきつける囮が必要だ。オレがサイドへ開こう」
B:「これ以上CがキープすればDFが前に出てプレスを受ける。
オレが下がってパスコースを確保しよう」
C:「Bがフォローしようとしている。
前方へのパスの機会を窺いつつ逆へ移動しBが動けるスペースを作ろう」
D:「パスコースが開いた。
DFを背負っているがBが退いた後のスペースへ移動しながらパスがもらえる」
A:「Dにパスが通った。シュートパスに備えて逆サイドのオレはファーポストへ詰めよう」
B:「Dはコーナーへ追い詰められる可能性がある。近いオレが後方へフォローに入ろう」
C:「Dはコーナーへ流れていくがヒールで中央に落とすかもしれない。
Bがフォロー役で最後尾にいるならオレが中央へ駆け上がろう」
このようにプレーにおける連動性とは、すなわち「意思疎通の連鎖」です。
顔を上げ、味方の”今”に向き合い、
味方の”意思”を読み取って”自分にできること”を探し行動する、
この姿勢は普段のチーム活動に通じるものがあります。
自分からこの意義を理解し、普段からチームの歯車としての役割を探せない者、
仲間の声に耳を傾けられない者にピッチで仲間が発する「心の声」が
聞こえるはずもないのです。
意志の疎通=目には見えない絆は日々仲間との接点を絶やさぬ努力の上に成り立ち、
その間で育む”信頼”の大きさに比例します。
フットサルのプレーにおける「連動性」はチームの「親和性」に相関すると言ってよいでしょう。
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■vol.79 予測:先見先知が持つ支配力
予測とは文字通り「予め(前もって)測る(判断する)」こと、
つまり蓄積された知識と経験によって事象の未来を推測する能力です。
サッカーやフットサルでそれは
攻撃を”受ける”立場のDFとして常に後手に行動しては
OFのパスやシュート、ドリブル突破を防げないため
その必要性・有効性を実感することが多いですが、
実際には単調なパス交換では活路を開けない攻撃においても
味方のパス交換の1つ2つ先を予想して動く「第三の動き」や
DFを”騙して”その体を動かし逆を行く「フェイント」などで
当然のように求められる能力です。
予測は「経験」に大きく左右される能力です。
ただそれは単に人より長く多くやってきたことに比例するわけではなく、
どれだけ自分以外すべての人の立場で状況を考えてきたかによります。
ゲームが”人”によって成り立ち、展開する以上は
”先を読むこと”とは「人の心」を読むことなのです。
得点差、残り時間、展開する人とボール位置、
それまでの言動から読み取れるプレースタイルや性格など、
人がその都度”次の行動”を選択する際
よりどころとなる様々な要素の存在をまず認識し
ピッチの上でもそれ以外でも、目にしたすべての結果に対して
普段から”なぜそうなるのか”を考え
相手の心理状況からその答えを導きパターン化できれば
今度はそれを自分の立場で利用することができます。
このことからは予測に必要な経験を蓄えるには
人に意識を傾ける「観察眼」や「洞察力」が大きく影響することがわかるでしょう。
何事にも無関心であったり、自己中心的にしか物事を判断できない中で
「予測力」は効果的に身に付かないのです。
小さなピッチでスピーディに展開されるフットサルでは
「予測力」を持つか否かが時として技術・体力以上に結果を大きく左右します。
それはこのスポーツで”起こってから動く”ことでできることへの限界を示すものです。
また予測によって「起こることに対して先手を打つ」ことは優位な状況を作るだけに留まらず、
”相手がやりたいことをやれない状況”や”相手がそうするしかない状況”を作って
向き合う相手、ゲームそのものを自分達の意志下におく=支配する力となるでしょう。
◎詳しくは >> フットサル情報サイト 『 フットサルフリークス 』 [ 過去記事ランキング ]
つまり蓄積された知識と経験によって事象の未来を推測する能力です。
サッカーやフットサルでそれは
攻撃を”受ける”立場のDFとして常に後手に行動しては
OFのパスやシュート、ドリブル突破を防げないため
その必要性・有効性を実感することが多いですが、
実際には単調なパス交換では活路を開けない攻撃においても
味方のパス交換の1つ2つ先を予想して動く「第三の動き」や
DFを”騙して”その体を動かし逆を行く「フェイント」などで
当然のように求められる能力です。
予測は「経験」に大きく左右される能力です。
ただそれは単に人より長く多くやってきたことに比例するわけではなく、
どれだけ自分以外すべての人の立場で状況を考えてきたかによります。
ゲームが”人”によって成り立ち、展開する以上は
”先を読むこと”とは「人の心」を読むことなのです。
得点差、残り時間、展開する人とボール位置、
それまでの言動から読み取れるプレースタイルや性格など、
人がその都度”次の行動”を選択する際
よりどころとなる様々な要素の存在をまず認識し
ピッチの上でもそれ以外でも、目にしたすべての結果に対して
普段から”なぜそうなるのか”を考え
相手の心理状況からその答えを導きパターン化できれば
今度はそれを自分の立場で利用することができます。
このことからは予測に必要な経験を蓄えるには
人に意識を傾ける「観察眼」や「洞察力」が大きく影響することがわかるでしょう。
何事にも無関心であったり、自己中心的にしか物事を判断できない中で
「予測力」は効果的に身に付かないのです。
小さなピッチでスピーディに展開されるフットサルでは
「予測力」を持つか否かが時として技術・体力以上に結果を大きく左右します。
それはこのスポーツで”起こってから動く”ことでできることへの限界を示すものです。
また予測によって「起こることに対して先手を打つ」ことは優位な状況を作るだけに留まらず、
”相手がやりたいことをやれない状況”や”相手がそうするしかない状況”を作って
向き合う相手、ゲームそのものを自分達の意志下におく=支配する力となるでしょう。
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■vol.78 アスリートの知識:フットサルコートの種類
一言でフットサルコートと言っても、そのプレー環境は様々です。
それぞれ特徴があり、場合によってはプレーを選ばなければならないこともあるでしょう。
今回はその中でも一般的な形態をいくつか紹介します。
(1)人工芝(ロングパイル)
世界的にはフットサルは屋内スポーツだが日本では屋外の人工芝コートが大多数を占める。
現在普及している人工芝は天然芝に近いプレー感覚があって耐久性に優れ
ゴムチップと砂を合わせて使用することによりプレー時の体への負担を和らげると同時に
透水性を高めて雨天によるプレー環境の悪化を防ぐ特徴を持っている。
”砂”の加減でコートによってグリップの差が大きくでるが、
一般的に「屋外は滑る」と評されるのは長期使用による人工芝の劣化やゴムチップの減少、
砂の表層への浮き上がり、メンテナンス時の砂の撒き過ぎで表層に残ってしまっているのが主な原因。
砂が多いとスリッピーなだけでなく足裏のボールコントロールが不自由になるなど
フットサルらしいプレーにも影響が出てしまう。
<ロングパイル人工芝の構造> → 参考サイト
上:ロングパイル人工芝
↑:ゴムチップ&目砂
下:透水性砕石層or透水性アスファルト層
(2)板床
学校の体育館や地域スポーツ施設など公共施設の大多数を占める「板張りの床」。
平坦だがメンテナンス状態が悪いことも多く、埃の付着などによって
非常にスリッピーな場所も少なくない。
屋外の人工芝コートと異なり、滑るからといってスタッドソールのシューズに履き替えて
対応することもできないため、状況によっては最もプレーが難しい可能性もある。
(3)スポーツコート → 参考サイト
近年多く見られるようになってきたコート形態で「衝撃吸収タイル」を敷き詰めたもの。
屋内ならではの特徴である素直なボール回転を実現する平坦さと
クイック動作に耐え得るグリップ力を提供できる。
AFCフットサル選手権をはじめ国際試合会場で多く使われるようになってきている。
<主な使用コート>
・ミズノフットサルプラザ味の素スタジアム(東京)
・フィスコフットサルアレナ(東京)
・ミズノフットサルプラザ千住(東京)
・熊谷ドーム(埼玉)
・マグフットサルスタジアム(大阪)
・ロプタフットサルドーム(静岡)
(4)タラフレックス → 参考サイト
フットサル世界選手権でも使用された「長尺塩ビ床材」によるコート。
スポーツコートと同様の長所を持つが国内ではまだ数少ない。
基本的には一定のグリップコンディションを保てるが
表層コーティングの劣化によっては滑りやすくなったり、
逆に過度のコーティングによってグリップが強すぎて引っかかる状態になることもある。
<主な使用コート>
・スポーツコミュニティー浜野(千葉)
・FFC東川口(埼玉)
・ペラディッソ(大阪)
・アスコフットサルパーク摩耶(兵庫)
(5)その他
上で紹介したものの他にも極端に短い芝のようなカーペット(?)のようなコートなど
まだまだ未確認のものがあるようです。
◎詳しくは >> フットサル情報サイト 『 フットサルフリークス 』 [ 過去記事ランキング ]
それぞれ特徴があり、場合によってはプレーを選ばなければならないこともあるでしょう。
今回はその中でも一般的な形態をいくつか紹介します。
(1)人工芝(ロングパイル)
世界的にはフットサルは屋内スポーツだが日本では屋外の人工芝コートが大多数を占める。
現在普及している人工芝は天然芝に近いプレー感覚があって耐久性に優れ
ゴムチップと砂を合わせて使用することによりプレー時の体への負担を和らげると同時に
透水性を高めて雨天によるプレー環境の悪化を防ぐ特徴を持っている。
”砂”の加減でコートによってグリップの差が大きくでるが、
一般的に「屋外は滑る」と評されるのは長期使用による人工芝の劣化やゴムチップの減少、
砂の表層への浮き上がり、メンテナンス時の砂の撒き過ぎで表層に残ってしまっているのが主な原因。
砂が多いとスリッピーなだけでなく足裏のボールコントロールが不自由になるなど
フットサルらしいプレーにも影響が出てしまう。
<ロングパイル人工芝の構造> → 参考サイト
上:ロングパイル人工芝
↑:ゴムチップ&目砂
下:透水性砕石層or透水性アスファルト層
(2)板床
学校の体育館や地域スポーツ施設など公共施設の大多数を占める「板張りの床」。
平坦だがメンテナンス状態が悪いことも多く、埃の付着などによって
非常にスリッピーな場所も少なくない。
屋外の人工芝コートと異なり、滑るからといってスタッドソールのシューズに履き替えて
対応することもできないため、状況によっては最もプレーが難しい可能性もある。
(3)スポーツコート → 参考サイト
近年多く見られるようになってきたコート形態で「衝撃吸収タイル」を敷き詰めたもの。
屋内ならではの特徴である素直なボール回転を実現する平坦さと
クイック動作に耐え得るグリップ力を提供できる。
AFCフットサル選手権をはじめ国際試合会場で多く使われるようになってきている。
<主な使用コート>
・ミズノフットサルプラザ味の素スタジアム(東京)
・フィスコフットサルアレナ(東京)
・ミズノフットサルプラザ千住(東京)
・熊谷ドーム(埼玉)
・マグフットサルスタジアム(大阪)
・ロプタフットサルドーム(静岡)
(4)タラフレックス → 参考サイト
フットサル世界選手権でも使用された「長尺塩ビ床材」によるコート。
スポーツコートと同様の長所を持つが国内ではまだ数少ない。
基本的には一定のグリップコンディションを保てるが
表層コーティングの劣化によっては滑りやすくなったり、
逆に過度のコーティングによってグリップが強すぎて引っかかる状態になることもある。
<主な使用コート>
・スポーツコミュニティー浜野(千葉)
・FFC東川口(埼玉)
・ペラディッソ(大阪)
・アスコフットサルパーク摩耶(兵庫)
(5)その他
上で紹介したものの他にも極端に短い芝のようなカーペット(?)のようなコートなど
まだまだ未確認のものがあるようです。
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■vol.77 ゾーンかマンツーマンか
「マンツーマンディフェンス」や「ゾーンディフェンス」は
フットサルに限らず、サッカーやバスケットボールなどにも存在するチーム守備戦術で
前者はその名が示すとおり”man to man”つまり一人のOFに一人のDFが常時対応し、
後者は”zone=範囲”の表すように各DFが特に自陣をおいて守備領域を持って
進入したOFに対してその都度必要な守備行動をとるものです。
そもそも守備とはボールを持ち主導権を握るOFの「人」と「ボール」の動きを
監視・抑制・阻止するもので、第一に”失点の回避”、次に”ボール奪取”を目的とします。
フットサルにおいてマンツーマンディフェンス、ゾーンディフェンスどちらの戦術も
この守備目的の中で生まれる”数的不利の発生防止”、”スペースの統制”という
ポイントをカバーした戦術だと理解できれば、
両者の使い分けだけでなく試合の中での切り替えや融合させた使い方も
できるようになるでしょう。
ゾーンディフェンスとは領域守備であり”スペース制御”がポイントとなる守備です。
基本は陣形を”コンパクト”に保ち、要所にスペースを与えず敵に攻撃の起点を作らせないことですが、
逆に守りに有利な場所へはOFやボールの進入を敢えて許し
複数のDFで前後を挟んだり囲んだりして積極的にボールを奪いにもいきます。
このことから単に自陣に縮こまる”カメ作戦”がゾーンディフェンスなのではなく、
チーム全体でボールの動きに合わせて陣形の在り方やプレス量を適切にコントロールし
決して受け身になり過ぎないことがポイントです。
ゾーンディフェンスで難しいのはまさにこの点で
各場所における適切な守備行動を各選手が理解できているだけでなく
常に全体で一つの”意図”を持ち統制された”形”を形成・維持できなければ効果がないことや
比較的「人」を自由にしまうため、動きに惑わされて一瞬でも
DF対象の受け渡しや守備行動が遅れると
即数的不利やシュートの隙を与えてしまいかねないなどがあります。
マンツーマンディフェンスはマーク対象から離れず絶えずプレッシャーをかけ続けるため
”数的不利を防ぐ”のに適し、インターセプトを警戒させてマーク対象へのパスも
牽制することができることから全員が一人一殺の均衡を保てさえすれば
無理にボールを奪うリスクを負わずとも相手のミスからマイボールを狙えます。
この戦術の成功には各選手に”抜かれない”ことを前提とした
ある程度の1対1DF知識が必要ですが、チーム全体で機能するまでに時間(期間)を要する
ゾーンに比べると考え方自体はシンプルで失敗した際の原因も明確なので比較的導入は楽でしょう。
しかし相手が激しくローテーションを仕掛けてくるチームの場合、
それに合わせて受動的に走らされることによる体力的な負荷の大きさや
OFとDFのマッチアップに力量差が大きいと”穴”となって数的不利に繋がりやすいこと、
人とボールの動きの両方を確実に把握しつつ周囲との連係も見失わないことなど
ビギナーが乗り越えなければならない点が多いのも事実です。
それでも上級者とは異なったプレー環境である”面積が狭いコート”においては
必然的にOFに有利な”スペース発生量”、DFの負荷となる”走らされる距離”が
共に少なくなるため、状況的に戦術の有効性を高めてくれるでしょう。
ゾーンディフェンスもマンツーマンデフェンスもその特徴を理解した上で
チームの技量やスタイルに合わせて選べればそれで良いのですが、
”組織的な守備”を初めて考えていこうとしているチームならば
機能させるまでに高度な「戦術理解力」と「判断力」を身に付けなければならないゾーンディフェンスを選んで
誤って単なる「受け身」や「他人任せ」のスタイルを身に付けてしまうよりも
先に理解しやすい”1対1”を基本とするマンツーマンディフェンスによって
守備に対する「責任感」と「助け合い」の基礎を覚えた方がチームとして後に強固な土台を築けます。
また”マッチアップの力量差”をカバーする上でも柔軟性を持たせて
マークの受け渡しを活用していけば、ゾーンディフェンスへの応用・移行もしやすくなるでしょう。
◎詳しくは >> フットサル情報サイト 『 フットサルフリークス 』 [ 過去記事ランキング ]
フットサルに限らず、サッカーやバスケットボールなどにも存在するチーム守備戦術で
前者はその名が示すとおり”man to man”つまり一人のOFに一人のDFが常時対応し、
後者は”zone=範囲”の表すように各DFが特に自陣をおいて守備領域を持って
進入したOFに対してその都度必要な守備行動をとるものです。
そもそも守備とはボールを持ち主導権を握るOFの「人」と「ボール」の動きを
監視・抑制・阻止するもので、第一に”失点の回避”、次に”ボール奪取”を目的とします。
フットサルにおいてマンツーマンディフェンス、ゾーンディフェンスどちらの戦術も
この守備目的の中で生まれる”数的不利の発生防止”、”スペースの統制”という
ポイントをカバーした戦術だと理解できれば、
両者の使い分けだけでなく試合の中での切り替えや融合させた使い方も
できるようになるでしょう。
ゾーンディフェンスとは領域守備であり”スペース制御”がポイントとなる守備です。
基本は陣形を”コンパクト”に保ち、要所にスペースを与えず敵に攻撃の起点を作らせないことですが、
逆に守りに有利な場所へはOFやボールの進入を敢えて許し
複数のDFで前後を挟んだり囲んだりして積極的にボールを奪いにもいきます。
このことから単に自陣に縮こまる”カメ作戦”がゾーンディフェンスなのではなく、
チーム全体でボールの動きに合わせて陣形の在り方やプレス量を適切にコントロールし
決して受け身になり過ぎないことがポイントです。
ゾーンディフェンスで難しいのはまさにこの点で
各場所における適切な守備行動を各選手が理解できているだけでなく
常に全体で一つの”意図”を持ち統制された”形”を形成・維持できなければ効果がないことや
比較的「人」を自由にしまうため、動きに惑わされて一瞬でも
DF対象の受け渡しや守備行動が遅れると
即数的不利やシュートの隙を与えてしまいかねないなどがあります。
マンツーマンディフェンスはマーク対象から離れず絶えずプレッシャーをかけ続けるため
”数的不利を防ぐ”のに適し、インターセプトを警戒させてマーク対象へのパスも
牽制することができることから全員が一人一殺の均衡を保てさえすれば
無理にボールを奪うリスクを負わずとも相手のミスからマイボールを狙えます。
この戦術の成功には各選手に”抜かれない”ことを前提とした
ある程度の1対1DF知識が必要ですが、チーム全体で機能するまでに時間(期間)を要する
ゾーンに比べると考え方自体はシンプルで失敗した際の原因も明確なので比較的導入は楽でしょう。
しかし相手が激しくローテーションを仕掛けてくるチームの場合、
それに合わせて受動的に走らされることによる体力的な負荷の大きさや
OFとDFのマッチアップに力量差が大きいと”穴”となって数的不利に繋がりやすいこと、
人とボールの動きの両方を確実に把握しつつ周囲との連係も見失わないことなど
ビギナーが乗り越えなければならない点が多いのも事実です。
それでも上級者とは異なったプレー環境である”面積が狭いコート”においては
必然的にOFに有利な”スペース発生量”、DFの負荷となる”走らされる距離”が
共に少なくなるため、状況的に戦術の有効性を高めてくれるでしょう。
ゾーンディフェンスもマンツーマンデフェンスもその特徴を理解した上で
チームの技量やスタイルに合わせて選べればそれで良いのですが、
”組織的な守備”を初めて考えていこうとしているチームならば
機能させるまでに高度な「戦術理解力」と「判断力」を身に付けなければならないゾーンディフェンスを選んで
誤って単なる「受け身」や「他人任せ」のスタイルを身に付けてしまうよりも
先に理解しやすい”1対1”を基本とするマンツーマンディフェンスによって
守備に対する「責任感」と「助け合い」の基礎を覚えた方がチームとして後に強固な土台を築けます。
また”マッチアップの力量差”をカバーする上でも柔軟性を持たせて
マークの受け渡しを活用していけば、ゾーンディフェンスへの応用・移行もしやすくなるでしょう。
◎詳しくは >> フットサル情報サイト 『 フットサルフリークス 』 [ 過去記事ランキング ]
■vol.76 フォーメーションは堅持すべきか?
最近では雑誌やインターネットによってプレーヤーの専門知識も高まり
少し前までは一般に知られていなかったフットサルのポジション名やフォーメーションの種類が
広く認知されるようになりました。そこからの強い影響を受けてか今日では
フットサルと言えば「ピヴォ」「アラ」「フィクソ(ベッキ)」で形成する
”ダイヤモンド型”のフォーメーション、と決め付けるプレーヤーが増え
”FWやってたからオレはピヴォ”、”守備型だからフィクソ”というような
ポジションを固定する傾向の考え方を持つチームも少なくないようです。
これはもともと日本にはサッカーが先にあり、ポジション別の「役割分担制」の考えが
定着していたことを考えれば無理のない話ですが、
フットサルにおいて「役割を固定する≒他人任せにする」傾向がどれほど危険なことかを
認識できなければ、ビギナーチームがゲームで主導権を握るのは非常に困難になってしまうでしょう。
フットサルのフォーメーションは基本的に
前からピヴォ・両サイドのアラ・最後尾にフィクソ(ベッキ)を置き全体で菱形となる「ダイヤ」と
前二人・後ろ二人で四角を作る「ボックス」に大別されますが、
正確にはダイヤもサッカーのように「3・1」「2・1・1」「1・2・1」など
細かくシステムが分かれます。
現在は敵陣中央にピヴォを置き後ろを三人とする「3・1」システムが主流ですが、
だからと言ってビギナーが形だけ真似ても有効な手立てとなるわけではありません。
またビギナーは無根拠にダイヤを意識した「1・2・1」の形をとることが多いですが、
求められる技術以前にそれぞれが各ポジションで果たすべき
役割と動きを理解していないためパスが回らず、
最後尾のフィクソがプレスを受けてあっさりボールを奪われる場面をよく目にします。
これはそもそもDFとの1対1でも確実にパスを受けボールをさばく術を持たない
ビギナーであるにも関わらず、ポジション意識を持ち過ぎてチーム全体で協力して
危険を回避しチャンスを作るローテーションもせず各々がただ立ち尽くすだけになることで
DFのプレスを個々が最大限に受け、ボールを奪われそうになれば無責任に
後ろにパスしフィクソ任せとしてしまう結果です。
ビギナーがボールを繋げたいならば”自分達にとって”無意味な「形」にこだわる必要はなく、
それよりもゲームの中でもっと
「パスを繋げる=ボールを受け、失わないために動く=助け合う」ことを強く意識して
柔軟に動くことができれば、互いが常に支え合うに適した形を
その中から見いだすことは難しくないはずです。
フットサルは助け合いが基本です。
個人として確実にある役割を遂行できる力を有していないビギナーレベルであれば
それはチームとしてゲームに臨む”大前提”ともなります。
このことからもチームとして選ぶ戦い方が無根拠な人真似であってはならず、
必ず自分達に有効な手段として求めた結果でなければ成果として表れることもないでしょう。
もし伸び悩んでいるチームがいるならば、もう一度その根本から見つめ直すことで
答えの得られるチームは決して少なくない気がします。
◎詳しくは >> フットサル情報サイト 『 フットサルフリークス 』 [ 過去記事ランキング ]
少し前までは一般に知られていなかったフットサルのポジション名やフォーメーションの種類が
広く認知されるようになりました。そこからの強い影響を受けてか今日では
フットサルと言えば「ピヴォ」「アラ」「フィクソ(ベッキ)」で形成する
”ダイヤモンド型”のフォーメーション、と決め付けるプレーヤーが増え
”FWやってたからオレはピヴォ”、”守備型だからフィクソ”というような
ポジションを固定する傾向の考え方を持つチームも少なくないようです。
これはもともと日本にはサッカーが先にあり、ポジション別の「役割分担制」の考えが
定着していたことを考えれば無理のない話ですが、
フットサルにおいて「役割を固定する≒他人任せにする」傾向がどれほど危険なことかを
認識できなければ、ビギナーチームがゲームで主導権を握るのは非常に困難になってしまうでしょう。
フットサルのフォーメーションは基本的に
前からピヴォ・両サイドのアラ・最後尾にフィクソ(ベッキ)を置き全体で菱形となる「ダイヤ」と
前二人・後ろ二人で四角を作る「ボックス」に大別されますが、
正確にはダイヤもサッカーのように「3・1」「2・1・1」「1・2・1」など
細かくシステムが分かれます。
現在は敵陣中央にピヴォを置き後ろを三人とする「3・1」システムが主流ですが、
だからと言ってビギナーが形だけ真似ても有効な手立てとなるわけではありません。
またビギナーは無根拠にダイヤを意識した「1・2・1」の形をとることが多いですが、
求められる技術以前にそれぞれが各ポジションで果たすべき
役割と動きを理解していないためパスが回らず、
最後尾のフィクソがプレスを受けてあっさりボールを奪われる場面をよく目にします。
これはそもそもDFとの1対1でも確実にパスを受けボールをさばく術を持たない
ビギナーであるにも関わらず、ポジション意識を持ち過ぎてチーム全体で協力して
危険を回避しチャンスを作るローテーションもせず各々がただ立ち尽くすだけになることで
DFのプレスを個々が最大限に受け、ボールを奪われそうになれば無責任に
後ろにパスしフィクソ任せとしてしまう結果です。
ビギナーがボールを繋げたいならば”自分達にとって”無意味な「形」にこだわる必要はなく、
それよりもゲームの中でもっと
「パスを繋げる=ボールを受け、失わないために動く=助け合う」ことを強く意識して
柔軟に動くことができれば、互いが常に支え合うに適した形を
その中から見いだすことは難しくないはずです。
フットサルは助け合いが基本です。
個人として確実にある役割を遂行できる力を有していないビギナーレベルであれば
それはチームとしてゲームに臨む”大前提”ともなります。
このことからもチームとして選ぶ戦い方が無根拠な人真似であってはならず、
必ず自分達に有効な手段として求めた結果でなければ成果として表れることもないでしょう。
もし伸び悩んでいるチームがいるならば、もう一度その根本から見つめ直すことで
答えの得られるチームは決して少なくない気がします。
◎詳しくは >> フットサル情報サイト 『 フットサルフリークス 』 [ 過去記事ランキング ]


